ダイムラー・メルセデス Daimlar-Mercedez
1900年前後から第1次大戦期には,ドイツで液冷エンジンが発達した。そのメーカーにはドイツではダイムラー,ベンツ,BMW,スペインや英国ではイスパノ・スイサやベアード・モアなどがあったが,その多くはダイムラー式の構造を有していた。
●メルセデス D.I エンジン Mercedes D.I
液冷直列6気筒
開発: 1913
出力:100hp
搭載機体例
AEG B.I
AEG G.I
Albatros B.I
Albatros G.I
Aviatik B.I
DFW B.I
Fokker D.I
●メルセデス D.II エンジン Mercedes D.II
開発: 1914
液冷直列6気筒
排気量:9488cc
重量:204kg
出力:120hp/1,400rpm
搭載機体例
Aviatik B.II
Aviatik C.I
Albatros B.I
Albatros B.II
Halberstadt D.II
DFW B.II
Junkers J.1
メルセデスD.IとD.IIは,共に直列6気筒であるが,2つのシリンダーが一組として製造されていて,くっついた形となっている。それが3組並んだ特徴的な形状である。
上3枚はダイムラーD.IIエンジン
カットモデルはこちらのサイトに詳細に報告されている。
●メルセデス D.III エンジン Mercedes D.III
開発: 1914
液冷直列6気筒
排気量:14,860cc
重量:310kg
出力:160hp/1,400rpm
搭載機体例
AEG C.IV
Albatros D.II
Albatros D.III
Albatros D.V/D.Va
Albatros C.I
Albatros C.III
Halberstadt CL.II
Hansa-Brandenburg C.I
LFG Roland C.II
LFG Roland D.VI
Rumpler C.I
Pfalz D.III
Pfalz D.XII
II型の後継機のIII型になると,6個のシリンダーは独立し,メンテナンスや部品交換コストの点で有利になった。
●メルセデス D.IIIa エンジン Mercedes D.IIIa
開発: 1917
液冷直列6気筒
排気量:14,860cc
重量:310kg
出力:170hp/1,400rpm
●メルセデス D.IIIau エンジン Mercedes D.IIIau
開発: 1917
液冷直列6気筒
排気量:14,860cc
重量:310kg
出力:180hp/200hp
IIIa型の圧縮比を更に高めることで高出力化された(末尾の「u」はドイツ語の「∪ウムラウト」)。
●Mercedes D.IVa.
開発: 1917
液冷直列8気筒
排気量:21,720cc
重量:500kg
出力:252hp/1,400rpm
下記の8気筒のIV型が失敗に終わった為,それに代わって開発されたエンジンで,IIIaをベースに排気量をアップされたものである。複座の単発機や大型の双発爆撃に採用された。また,このエンジンでは1シリンダー当たりに吸気・排気それぞれの弁が2個ずつ配された,いわゆるツインバルブになっている。またオイルパンの形状が,後に傾斜していたそれまでの型と異なり,中央部が尖った形に変わっている。
下2枚はオーストロ・ダイムラー製(上がIV,下がIIIa型と思われる)
搭載機体例
AEG G.IV
AEG R.I
Albatros C.X
Albatros C.XV
Friedrichshafen G.IV
Gotha G.V
Linke-Hofmann R.I
Rumpler C.IV
Zeppelin Staaken R.VI
●メルセデス D.IV エンジン Mercedes D.IV
開発: 1917
液冷直列8気筒
排気量:17,700cc
重量:365kg
出力:217hp/1,400rpm
失敗作となり,IIIをベースにした上記の6気筒D.IVaに変更される。
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「序巻」では,欧州の黎明期の機体と,第1次大戦中に使われたエンジンや装備に関してを扱っています。
「1巻」では,この時代のフランス機のほぼ全機と,フランスのエンジンについてを詳細に説明しています。
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